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定型作業をテンプレート化

概要

繰り返し発生する作業は、毎回ゼロから組み立てると手間がかかります。同じ構造のノートブックを、対象や期間だけ変えて何度も作る —— こうした作業は、一度テンプレートを用意してしまえば、あとは同じ手順をなぞるだけで済みます。

このユースケースでは、再利用できるノートブックのテンプレートを用意し、定型プロンプトを Claude Code に渡すだけで作業が完結する流れを説明します。Claude Code は、テンプレートを複製してデータを最新化し、結果を読み取り、必要なツールを呼び出し(この例では Web 検索)、考察を書き、サーバへ反映するところまでを一度に行います。手作業で繰り返していた工程が、プロンプト1つで完結します。

  • 主役: 一度作ったテンプレートと、定型プロンプトで作業を回す Claude Code
  • 題材: BigQuery 公開データセット bigquery-public-data.google_trends(検索トレンド)を使った、繰り返し更新するレポート
  • 成果物: 繰り返しの作業が定型プロンプト1つで完結する状態

完成形のテンプレートは codatum-cli-examples リポジトリuse-cases/02-build-from-template/)で公開しています。

このユースケースは、対話でダッシュボードを作成 で扱った作成・実行・反映の流れを前提とします。先にそちらを読んでおくとスムーズです。

準備

対話でダッシュボードを作成 と同様に、作業用フォルダ・PAT・Claude Code のセットアップを済ませておきます。このユースケースでは、作業を「テンプレートを作る」フェーズと「テンプレートをもとに繰り返し実行する」フェーズに分けて進めます。

1. 作業用フォルダと PAT

レポートを置くフォルダを Codatum 上に作成し、URL を控えておきます。PAT には、そのフォルダの閲覧・編集権限と、利用するコネクションの閲覧・実行権限を与えます(詳細は 対話でダッシュボードを作成 の準備を参照)。PAT の発行と登録は、cdm auth login のブラウザでの承認から行えます。

2. Claude Code のセットアップ

Claude Code が .cnb.md を扱えるよう、AIエージェントのセットアップを済ませておきます。

フェーズ1: テンプレートを作る

最初に一度だけ、繰り返し使い回せるレポートのテンプレートを作ります。作り方は 対話でダッシュボードを作成 と同じく、Claude Code と対話しながら組み立てます。

繰り返し使うテンプレートでは次の点を考慮します。

  • 対象を変えられるようにパラメータを持たせる: 国や期間などを パラメータ にしておくと、複製した先でパラメータだけを変えて使い回せます
  • 最新のデータを参照できるようにする: 対象となるデータはパラメータで更新できるようにしておくか、SQL内で相対日付を指定して最新のデータを参照できるようにしておきます
  • 所感を書き込む欄を用意する: レポートの末尾などに、考察を記入するためのセクションを設けておきます。更新のたびに、Claude Code がここを埋めます

公開しているテンプレートは、Google Trends の検索トレンドを題材に、上位検索語・急上昇語・前週からの順位変動の3つのセクションと、所感欄を備えています。

作ったテンプレートは、サーバに反映して作業用フォルダに置いておきます。サーバ上のテンプレートを「正本」とし、毎回の作業ではそれを取得して使う形にすると、テンプレートの管理が一箇所にまとまります。テンプレートを改善したくなったら、サーバ上のテンプレートを更新するだけで、それ以降に行う作業はすべて最新のテンプレートを基準に進められます。

フェーズ2: テンプレートをもとに繰り返し実行する

テンプレートができたら、以降の更新は定型プロンプトを Claude Code に渡すだけです。サーバ上のテンプレートを cdm notebook clone でローカルに取得し、複製して対象を最新にし、実行し、結果を読み、背景を調べ、所感を書き、反映するまでを通しで依頼します。テンプレート名を明示的に指定しておくと、Claude Code がどれを下敷きにすればよいか迷いません。

You: 検索トレンドレポートを更新したい。サーバにある「週次検索トレンドレポート(テンプレート)」を複製して、対象期間を最新の週に更新したノートブックを作って。ノートブックを実行したら、上位検索語と急上昇ワードの結果を読んで、特に急上昇している語については Web 検索で背景(なぜそれが伸びているのか)を調べて、「今週の所感」に考察を書いて。出典のリンクも残して。書けたらサーバに反映して、ノートブックのページを画像にも書き出して。途中で逐一確認は求めず最後まで進めて。ただし、根拠が確認できないことは無理に断定せず、わからない点は「未確認」と書いて。

Claude Code は、サーバからテンプレートを取得して複製したノートブックを作成し、cdm notebook run で最新のデータを集計します。続いて結果を読み取り、急上昇した語について Web 検索で背景を調べ、その内容をもとに所感を記入します。最後に cdm notebook push でサーバへ反映し、cdm notebook render page でページを画像に書き出します。

Claude: テンプレートを複製してノートブックを作成し、最新の週のデータで実行しました。上位検索語はスポーツイベント関連が中心で、急上昇語の上位については Web 検索で背景を確認し、所感にまとめています。根拠を特定できなかった語は「未確認」と記載しました。サーバへ反映し、ノートブックのページを画像に書き出しています。

同じ作業を繰り返すたびに、このプロンプトをそのまま渡すだけで完結します。毎回サーバから最新のテンプレートを取得するため、テンプレートを改善していれば、その時点の最新版を基準に作業が進みます。対象の国や期間を変えたい場合は、プロンプトの該当箇所を書き換えるだけで、同じ流れを別の対象に適用できます。

確認を挟まず通しで実行する

定型プロンプトをそのまま流すには、各操作のたびに実行可否の確認が入ると手が止まります。Claude Code を --permission-mode auto で起動すると、安全な操作は自動で承認され、確認の頻度を抑えられます。あわせて、プロンプト側でも「途中で逐一確認を求めず最後まで進めて」と伝えておくと、複製から反映・画像出力までを一度に通せます

これにより、繰り返しの作業は「定型プロンプトを1つ投げる」だけになります。

WARNING

権限モードの挙動や利用条件は変わることがあるため、実行前に Claude Code の最新の仕様を確認してください

発展: レポートを配信する

ここまでで、ノートブックの更新と画像の書き出しまでが定型プロンプトで完結します。この一連の作業はローカルの Claude Code 上で動いているため、その先の配信も Claude Code の他の連携とつなげられます。

たとえば、書き出したノートブック画像を Slack の特定チャンネルに投稿する、メールで関係者に送る、といった配信も、Claude Code に対応する連携(MCP サーバなど)を設定しておけば、同じ定型プロンプトの中で依頼できます。cdm でノートブックを作り、Claude Code がそれを必要な相手に届ける、という組み合わせです。

次のステップ

テンプレート一式は codatum-cli-examples リポジトリ を参照してください。

Codatum CLI AIエージェントのための分析環境